熊本地震から4年 大変な中で知った歌の力
- 2020.04.16
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熊本地震の本震があった日から今日で4年が経ちました。
震災で命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたします。
合唱団の団員の家庭もそれぞれに被災し、大変な生活を強いられました。
ある団員は、地震のために遠くに引っ越さなければいけなくなり、泣く泣くお別れをしました。
低学年の子ども達は気持ちが不安定になり、夜一人でトイレに行けなくなった子もいました。
大型連休に入った頃に心配しながらも練習を再開したのですが、子ども達は待ってましたとばかりに元気に歌い、再開したその日に近くの避難所を訪問しました。
歌の力を感じた
そこにおられる方の邪魔にならないように廊下の一角で歌い始めました。
最後に「ふるさと」を歌った時に、タオルを顔に当ててうずくまり、声を出して泣かれるおばあちゃんの姿が目に入ってきました。
きっと知らない人達と気を張って寝泊まりをする中で、泣くこともできなかったのでしょうね。
辛くて悲しいから泣くのですけど、泣くということは心の癒やしにも繋がりますね。
子ども達の歌が少しでも、癒やしになったのなら嬉しいことです。
子ども達も歌の力を感じたのではないでしょうか。
そして、みんなが知っている「ふるさと」の歌の力を。
その後、私達は大型スーパーや西原の避難所で歌いました。
西原に行った時は、斜めに傾いた家や崩れかけた石垣、小学校の体育館での避難所生活の様子を目の当たりにし、大きなショックを受けていたようですが、皆、心を込めて一生懸命に歌いました。
夏休みは、まだまだ余震が心配なので、恒例の合宿も取り止め、強化練習に変えなければいけませんでした。
大きなプレゼントが!
そして何とか9月の定期演奏会を迎えました。
でもこの時に、とても大きなプレゼントが!
NHK「あさイチ」の当時のMC3人が応援に駆けつけてくださったのです。
熊本地震からもうすぐ半年という時期に、がんばっている子ども達を応援したいと選んでくださったのが、大津少年少女合唱団の活動でした。
イノッチこと井ノ原快彦さんと有働由美子アナと柳澤秀夫さんのお三人は、前の日に大津に来られました。
でも私達は、他の人達にはこのことを内緒にするようにと厳重に注意され、翌日の本番を迎えたのでした。
そして本番が終わろうとする頃に、3人がサプライズ登場!
フィナーレでは、イノッチさんの指揮で「ふるさと」を会場の皆さんと一緒に歌いました。
会場中が感動し、励まされました。
NHKでは特集を組んでくださり、11月に特別番組が放送されました。
熊本の私達を励まそうと、こんな企画をしてくださった放送局の方々に深く感謝します。
歌を歌ってもお金が増えるわけでもなく、物理的に何の得もありませんが、歌の力は大きいですね。
心を動かしますよね。
あれから4年
今、私達はコロナウィルスという見えない恐怖にさらされています。
みんなで集まって歌えないのが悲しいけど、また共に歌える日までがんばっていきたいです。
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