清永雅也さんと大津少年少女合唱団との奇跡的な出会いについて!
今年の大津少年少女合唱団の定期演奏会には熊本出身のシンガーソングライター、清永雅也(きよなが まさや)さんが来られます。
そして、熊本地震の後に清永さんが作られた「熊本の桜が3度咲く頃」を清永さんと合唱団とのコラボでお贈りします。
さらに、ゲストとして他の曲も歌っていただきます。
どうしてこのようなことが実現したと思われますか?
私は、清永雅也さんと大津少年少女合唱団がどうやって出会ったのかをお話したくてたまりません。
ちょっと長くなりますけど、どうぞ聞いてください。
偶然「熊本の桜が3度咲く頃」を聴く
昨年の12月から、近くのジムに行き始めました。
理由はお腹を引っ込めるため。
昨年の定期演奏会での演奏がYouTubeに上がっているんですけど、私が指揮をしている姿を横から撮っている部分があるんです。
それを見てショック!
お腹が・・・出ている・・・。
それで、次の定期演奏会までにお腹を引っ込ませたいと思いました。
初めてジムに行った日、初心者ピラティスのレッスンを受け、最後のストレッチ。
部屋の照明が落ち、音楽が変わりました。
優しいピアノの音色が聞こえてきたと思ったら、「益城町の梅の花は~♪」
若い男性の歌声が聞こえてきました。
「熊本城」「阿蘇神社」「水前寺」・・・
熊本の懐かしい地名が次々と出てきて、その素直な歌声をバックに、私の目の奥にそれらの美しい風景が浮かんできます。
「なに~?!なに、この歌ー!」
手を伸ばしたり、足を上げたりとストレッチをしている私の目から涙があふれ出し、止まりません。
「阿蘇の桜が3度咲く頃、僕らは笑顔になれるかな。」
ああ、もう、だめです(涙、涙)
地震で傷ついた熊本への、そしてそこにいる人々への愛が伝わります。
その日、私は呆然とジムを後にしました。
その夜も、次の日も、この歌のことが忘れられません。
「誰が歌っているんだろう?」
それで、次にジムに行った時、スタッフの方に「実は○曜日の○時のピラティスで・・・」と勇気を出して事情を説明し、その曲のことを調べていただくことにしました。
その次にジムに行った時、その方が私を見つけ、メモを持って来てくださいました。
そのメモに「清永雅也 熊本の桜が3度咲く頃」と書いてあり、私は初めて清永雅也さんのことを知ったのです。
大津少年少女合唱団は、2016年4月の熊本地震の後、練習を再開したその日から避難所やスーパーなどで復興応援のミニコンサートを始めました。
その年の9月の定期演奏会には、地震で大きな被害を受けた益城町や西原村、南阿蘇そして宇城からもたくさんの方々が来てくださり、最後にステージと会場が一体となって「ふるさと」を合唱しました。
地震から2度目になる昨年の定期演奏会では、熊本の復興を願って、「火のくにのうた」より「お城は天下の名城で」と「阿蘇」を歌いました。
そして、3度目の今年。
熊本の更なる復興を祈って、熊本の歌を歌いたいと思っていた時の「熊本の桜が3度咲く頃」との出会いでした。
清永雅也オフィシャルウェブサイトから、この曲が収録されている「帰るべき場所」というCDを購入し、聴いてみました。
他の曲も、とてもいい曲ばかりで、清永雅也さんのその時、その時代の正直な気持ちが綴られていました。
清永さんの素敵な歌声と繊細なピアノ(その時は清永さん本人が弾いているとは知りませんでした。)、バックコーラスがよくマッチしています。
「定演で『熊本の桜が3度咲く頃』を歌いたいなあ。」
初めて聴いた時からずっとそう思っていました。
ミニライブに行く!
さて、この曲との初めての出会いから半年経った6月のある日。
私はたま~に行くジムのスタジオに座って、初心者ピラティスのレッスンが始まるのを待っていました。
「あと5分。」
ぼーっと携帯を見ていたら、携帯の画面に「清永雅也」という言葉が出てきました。
熊本でミニコンサートをしたという清永さんのツイートでした。
「へえ、清永さん、熊本に帰ってるんだ。なんでツイート、急に出てくるんだろう?」
そうしたら次のページに「今日の11時から13時まで、熊本市小山のろじパンでミニライブをします。」と書いてあります。
「えっ?小山?」
壁の時計を見ると、ピラティスが始まる10時15分。
「えっと、11時15分にピラティス終わるから・・・行ける!お話できるかどうかは分からないけど、とにかく行こう!」
1時間のピラティスを「心ここにあらず」でこなし、バーッとシャワーをして車で小山のろじパンに向かいました。
ろじパンに着いたのが12時45分。
「あと15分あるぞ!」
急いでお店の中に入りました。
あってます!清永雅也ミニライブ!!
最後の3曲を聴くことができました。
「熊本の桜が3度咲く頃」も聴けました。
目の前で聴く清永雅也さんの歌声はとーっても素敵でした。
コラボが決定!
演奏が終わり、清永さんとベースの蔵座さんがお客さん達にお礼を言いに近づいて来られます。
「今だ!」
私は勇気を出して清永さんの前に立ち、「あの、私は少年少女合唱団の指導をしている者です。実は・・・。」と「熊本の桜が3度咲く頃」と出会ったいきさつと9月の定期演奏会で歌いたいということを話しました。
すると、清永さんはとても喜んでくださって、「あの、コラボしませんか?」と言われたのです。
「ええ~っ?!それはすごいことですけど、私達にはプロの方をお呼びできるような予算はありません。」
「いいえ、それは気にされなくてもいいですよ。実は、まだ合唱団を見つけてはいないのですが、あの曲を合唱団とコラボするという想定で、今楽譜を作っているところなんです。」
「ええ~っ!!そうなんですかー?」
ということで、今年の大津少年少女合唱団定期演奏会で清永雅也さんと子ども達がコラボすることになりました!
それからゲスト出演もお願いすることに。
今年の定期演奏会、とっても贅沢なステージになりそうです。
入場無料なのに(笑)
OCFがライブに出演!
OCFというのは、「大津コーラスファミリー」の略で、大津少年少女合唱団のOG ,OB からなるグループのことです。
年に一度の定期演奏会で、現役の時より少し大人になった歌声を披露してくれています。
清永さんは初めての出会いの後、YouTubeで昨年の定期演奏会の歌声を聴いてくださったようです。
そして、OCFの「何でもないよ」の演奏に心を留めてくださって、何と、6月19日と10月6日に行われる熊本でのワンマンライブでOCFの中の4人のメンバーがバックコーラスを務めることになりました。
4人はプロ歌手のライブのバックコーラスという、思ってもいなかった光栄な出来事にびっくりし、必死で練習しました。
合わせのために、大津まで来てくださった清永さんと蔵座さん。
さすがプロ。かっこいい。
そして生ピアノに、メンバー達はうっとり。
小さい頃ピアノの下で寝ていたことや高校時代、卓球の選抜メンバーだったこと、熊本地震の後、益城の親戚の叔父さんに言われたことがきっかけになって「熊本の桜が3度咲く頃」ができたことなど、いろいろとお話を聞くこともできました。
そして6月19日(火)本番の日を迎えました。
外は激しい雨が降る日だったのですが、ライブが行われた早川倉庫の中は、温かさと楽しさで満ちていました。
この日は3人でコーラスを務めたのですが、大変好評だったようです。
ふー、安心しました。
清永雅也と合唱団のコラボが実現!
7月21日(土)、大津町で「花は咲くコンサート」が開催されました。
合唱団はこのコンサートに出場することになっていたのですが、何とこのコンサートに清永さんが来てくださり、合唱団とのコラボが実現したのです。
本番の2日前に大津に来てくださり、子ども達は初めて清永さんと対面しました。
特別に他の曲も歌ってくださって、幸せな子ども達です。
本番での「熊本の桜が3度咲く頃」は会場から大きな拍手をもらいました。
涙を流して聴いておられる方もおられました。
9.24と10.6に向けて
いよいよ定期演奏会が近づいてきました。
清永雅也さんとのコラボでお贈りする「熊本の桜が3度咲く頃」、そしてゲスト出演として清永さんと蔵座さん、お二人の演奏もあります。
一人でも多くの方に聴いていただきたいです。
それから、10月6日(土)に熊本県立劇場で開催される清永雅也ワンマンライブに、大津少年少女合唱団も出演することになりました!
とても楽しみです。
こちらもぜひおいでください。
まだもう少し、席に余裕があるということです。
チケットなど詳しいことは清永雅也オフィシャルウェブサイトをご覧ください。
こうして、清永雅也さんと大津少年少女合唱団はつながることができました。
この奇跡的な出会いに心から感謝!
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